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ここ数年、在宅ワークなど多様な働き方が広がる中、家にいる時間が長くなった分、自分のスキルアップのため、オンラインスクールなどに入会する人が増えている。
特に、キャリアアップや転職を有利にするために、ビジネス英会話を身につけようと英会話などを新たに学び始める人も多いようだ。
大手企業の楽天は2010年、社内の公用語を英語にすると発表したし、今も多くの企業でTOEICなどの英語能力テストに積極的にチャレンジすることを奨励し、ビジネスの現場で交渉ができる英語力を身につけることに対する注目度は高い。
そこで今回は、経営者やビジネスマン向けの英語指導を得意とするオンライン英会話スクール「Aぷらすイングリッシュ」の CEOで、東大卒&帰国子女、予約2ヶ月待ちの人気英語コンサルタントとして活躍する高橋尚子さんに、日本人が誤解している英語コミュニケーションと、本当にビジネスで使える英語を身につけるための英会話習得法について聞いた。
「日本の英語教育は、英語を実際に話すための学習法ではない・・・」
私が英語について友人から相談を受けたとき、こう感じました。
私が大学卒業後、一時期ビジネスコンサルタントとして働いている際、帰国子女の私は、友人などに頼まれて英語の発音矯正や英語についての質問などに答える機会が多くありました。
英語力をアップさせようと相談してくる友人たちの話を聞いていると、日本の学校でおこなわれている英語学習法は、英語を話すためには不向きな内容だと強く感じるようになったのです。「何か私にできることはないだろうか・・・」と考えました。
そして、英語が話せない原因は英語の学び方にあるにも関わらず、それによって英語に対する苦手意識ができたり、自信をなくしてしまうのは、もったいないと感じました。
だからこそ、英語力の向上が着実に実感できるようになるための、日々のライフスタイルを英語学習に合わせて変化をさせることも大切です。
コーチングを通して英語の学習方法を学んだり、効率的なインプット、効果が実感できるアウトプットの機会を設けるなど、様々な角度からのアプローチをトータルデザインし複合的に提供する英語コーチングスクールを始めようと思ったのです。
実は、英語を学ぶ多くの人が誤解しているポイントがいくつかあります。日本の英語教育を長年受けてきたなかで、多くの人は、英語に対して偏った思い込みをしてしまっているかもしれません。
例えば、英語に対してこのようなイメージをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
✓ 試験の点が高い方が 英語も話せると思っている。
✓記憶力が悪いから話せないと思っている。
✓聞き取りが出来たら話せるようになると思っている。
✓英語が続かないのは、意志が弱いから。やる気を奮い立たせて勉強しようと思ってる。
✓発音がきれいでないと通じないと思っている。
これまで英語の勉強を続ける中で、多くの人は、いつのまにか様々な思い込みをしてしまい、英語に対する苦手意識を強めてしまっている可能性があります。
今回は、多くの英語学習者が誤解しやすいポイントについていくつかご紹介します。
日本の英語教育では、英文を日本語に訳すことを重視した勉強法ですが、実は本当に必要なのは、意味の伝わる英文を自分で作れるかどうかなのです。
そもそも、自分で英文を作れないと、英語で話すことができないですから、コミュニケーションが成り立ちませんよね。
日本人は英語の文章を読める人は、大学受験などで鍛えている場合、得意な人はいるのですが、話すことができる人が少ないのです。
私たちは、英語を学生時代に学ぶ中で、英語の問題について正解を一つ選ぶ、もしくは書くというケースを多く体験してきているため、それ以外は間違いであるという認識をもっている人も多いです。
しかし、英語の表現は何通りもあり、その人らしい表現方法というのがあるのです。そのことを知らない人は、「自分の英語が間違っているのではないか」とすぐに不安になり、英語を話すことに不安を感じやすくなってしまうのです。
日本人が英語が苦手な理由の一つに「正確な英語を話さなくてはならない」と自分で自分を追い詰めてしまうために、頭が真っ白になって英語がでてこないということがあります。
でも実は、正確さよりもテンポの方が英語は大切だったりするのです。間違っていてもいいから、テンポよく話す方が大事なのであれば、ちょっと気が楽になりませんか?
英語は、要点をまず伝えるというのが大事です。しかし、多くの人は1回ですべてを伝えようとします。そうすると、頭の中で英語の文章をつくるのにも時間がかかったり、焦ったりしてしまって、なかなか英語がでてこず、苦手意識が強くなってしまいます。
まずは、要点だけを伝えて、後からどんどん補足していく話し方をマスターしていくのが口から英語がスムーズに出てくるようになるコツでもあります。
英語でのニュアンスを伝える表現などは、英会話初心者には使いこなすのが難しい印象があります。しかし、気配りや気遣いを示すニュアンスを伝える言葉こそ、スムーズな人間関係をつくるために、初心者レベルから学ぶべきなのです。
それを学んでいると、ビジネスの現場でも安心して英語でやりとりができるようになり、どんどんビジネス英会話が上達していきます。
ビジネスで使える英語力を身に着けたいのに、英語力に自信がないために日常英会話や旅行英会話から学ぶ人がいますが、その必要はありません。
学習者本人が今一番必要なものから学んだ方が効率よく習得できます。たとえ旅行英会話ができなくても、ビジネス英会話から身につけることは可能なのです。
これまで多くの英語相談にのり、日常会話からビジネス英語、試験対策など様々な英語力アップについての相談にのってきました。
そして、生徒の皆さんが英語を習得して、ビジネスの現場で活躍の場を広げている姿をみて感じることがあります。
それは、英語力向上のカギは「すぐに効果を実感できるかどうか」ということです。
例えば、日本の英語教育では基本的に英語の単語や文法を中心にしたインプットが中心です。しかしそれでは、英語を使ってコミュニケーションをとる機会が少なく、自分自身で英語が上達している実感がなかなか持てません。
一方で、英語力が上がっているということを実感できれば、英語を学ぶことが楽しくなるだけでなく、その勉強法が間違っていないという安心感をもって継続的に学ぼうという意欲が湧いてきます。そして、結果的に気がづいたら英語が話せるようになっているのです。
私たちは学生時代、英語の試験で何点がとれたかという目線で英語力をはかっていました。でも、試験の点数だけでは英語が言葉として通じる感覚や、英語力が上がっているという実感はあまりないかもしれません。
しかし実際は、自分でインプットした英語を、すぐに実際のコミュニケーションでアウトプットして、効果を実感することができるかどうかが英語力アップの秘訣なのです。
英語力向上スパイラル
Step1: 一人一人の課題を多角的に分析し、最も効果がある学習法を実践。
Step2:すぐに効果が実感できるとモチベーションが高まり学習を意欲的に継続。 Step3: 適切な学び方を続けることで、英語力が飛躍的にアップ。
「英会話スクールに通ってもなかなか英語が話せるようにならない・・・」という方は、レッスンを受けることで満足してしまい、実際に成長しているかどうかさえ確認できていないケースも多いのが現状です。
「以前は伝えられなかった内容を時間が経っても自力で伝えられるようになっている・・・」と感じられることが、英語力を高めるために最も大切なことなのです。
日本人の苦手意識が強い英語だが、社会人になり、自分のキャリアアップや転職、必要に迫られて英会話スクールに通ったにも関わらず、なかなか英語力が上がらないと悩む人が多いのが現状だ。
英語力を着実にあげていくためには、とにかく英語を学びながら、いかにその効果をすぐに実感できるがポイントのようだ。
また、英会話スクールを選ぶときには、そのような効果的な学習方法や、日本の英語教育を理解して、レッスンの内容としてとりいれているかがどうかも見極めたいところだ。
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